MieICNetでは、三重県内の医療機関を対象に微生物検出状況及び薬剤耐性菌分離状況に関する情報を収集しています。多くの施設に参加していただくことで、より正確な県内の現状把握が可能となります。また、参加することで、地域の医療機関との比較が可能となり、自施設の院内感染対策にも役立つ情報が入手できます。是非、ご参加ください。
微生物サーベイランス
(Mie Nosocomial Infection Surveillance :MINIS)について
概要
近年、メタロベータラクタマーゼ産生菌をはじめとする様々な耐性菌の増加が問題となっています。 わが国における臨床分離細菌に対する薬剤感受性調査として、厚生労働省院内感染対策サーベイランス(以下、JANIS)の検査部門があります。JANISの還元データと自施設のデータを比較することにより、主要菌種・主要な薬剤耐性菌の分離状況の全国的な位置を容易に把握することができます。 また、感染対策や抗菌薬適正使用を推進していくためには、全国的なデータだけでなく県内各地域の主要な薬剤耐性菌分離状況等を把握することが非常に重要です。
三重県では、これまで三重県微生物サーベイランスMINIS(Mie Nosocomial Infection Surveillance)システムを用いていましたが、2021年からは、厚生労働省の感染対策連携共通プラットフォーム J-SIPHE(以下、J-SIPHE)を利用し、三重県抗菌薬使用動向調査(Mie Antimicrobial Consumption Surveillanve :MACS)と連携して得られた情報を解析し、フィードバックすることにより、感染対策・抗菌薬適正使用の質をさらに向上させ、県民に還元することを目的としています。

- データ抽出と提出の実務担当者を指名、配置できること。
- 同定および薬剤感受性結果データを提出できること。
- 提出する細菌検査データの精度管理が適切に行われていること。
- 原則として毎月1件以上の検体提出患者数を有すること。
データ収集について
本調査は J-SIPHE(微生物・耐性菌関連情報)を利用して登録いただきます。https://j-siphe.ncgm.go.jp へアクセスし、施設登録後に各データをご入力下さい。なお、J-SIPHE(微生物・耐性菌関連情報)へのデータ入力には、JANISへの参加が必須となっておりますので、ご注意ください。ご不明な点は下記担当者までご連絡ください。
データ還元について
自施設データは、J-SIPHEシステム内で年次推移が目視できます。データ登録画面より、入力した各年のデータはCSVファイルとしてダウンロードでき、加工可能です。また、調査期間の終了後には全参加医療機関や地域別に主要菌種のアンチバイオグラムや薬剤耐性菌分離状況等の還元情報を作成する予定としています。なお、本調査において収集したデータは、施設名を伏せた状態で耐性菌対策における参考資料や論文などで公表される可能性があります。本研究班の調査結果へのデータ利用を希望されない施設は下記担当者までご連絡下さい。
※2015年12月から2016年2月までの3か月の三重県内30病院のデータを収集し、アンチバイオグラム、検体別菌検出率、薬剤感受性率、耐性菌分布、耐性菌割合、菌分離率を算出した。
微生物サーベイランスに係る問い合わせ先
MieICNet事務局(微生物サーベイランス窓口)
三重大学医学部附属病院 感染制御部
担当 |
安田 |
TEL |
059-232-1111(内線 5658) |
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